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2024.12.29
エアコンは、機器に不具合や異常が発生すると運転が停止したり、エラーコードが表示されたりします。
エラーコードが出ると、メーカーのサービス資料やホームページを検索するなどして、何のエラーかを確認することもあると思いますが、よく発生するエラーコードを知っておくことで、無駄のない迅速な対応につながることがあります。
本サイトではエラーコードの発生原因とその対処について詳細に説明しておりますので業務用エアコンのサービス・修理等に携わっておられる方は、業務にお役立てください。
エラーコードを表示する方法(ダイキンの場合)
エラーコードの出し方はメーカー別、機種別で違いますので必ず各メーカーのホームページにて確認してください。
ワイヤードリモコンの場合
運転中に異常(または警報)発生した場合に、下記内容が表示されます。
異常停止(システムは運転停止)
「運転ランプ」(緑)が点滅し、画面下部に「エラー:<を押す」が点滅表示されます。
「<」ボタンを押して、エラーコードを確認します。
警報(システムは運転継続)
「運転ランプ」(緑)は点灯したままで、画面下部に「警報:<を押す」が点滅表示されます。「<」ボタンを押して、エラーコードを確認します。
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運転中にエラーが発生して停止した場合、室内機の運転ランプが点滅します。その場合、以下の要領でエラーコードの確認ができます。
1.運転中にエラーが発生して停止した場合、リモコンの運転ランプ(緑)が点滅し、画面下部に『異常:メニューボタンを押してください』が表示されます。
2.「メニュー/確定」ボタンを押すとエラーコードが表示されますので、表示されたエラーコードを記録し、エラーの内容を確認してください。
※また、エラーコード履歴を確認したい場合にも、「メニュー/確定」ボタンを押して「メインメニューモード」でエラーコード履歴の確認ができます。
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1.運転中にエラーが発生して停止した場合、リモコンの運転ランプ(赤)が点滅しエラーコードが表示されますので、表示されたエラーコードを記録し、エラーの内容を確認してください。
2.停止操作を行った後でも、「点検/試運転」ボタンを押して点検モードにすると、エラーコード履歴が確認できます。
※点検モード内で「運転/停止」ボタンを4秒以上押し続けると、エラーコード履歴が抹消されます。(点滅で終了タイミングをお知らせします)
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エラーコードの出し方はメーカー別、機種別で違いますので必ず各メーカーのホームページにて確認してください。
ワイヤレスリモコンの場合
運転中にエラーが発生して停止した場合、室内機受光部の運転ランプが点滅します。その場合、以下の要領でエラーコード履歴の確認ができます。
1.リモコンを室内機に向け、「点検/試運転」ボタンを押します。
2.「すすむ」(または「もどる」)ボタンを押して、ブザー音①か③が鳴るまでユニットNo.を替えていきます。※ブザー音④が鳴ったユニットNo.はエラーではありません。
ブザー音①が鳴った場合
※エラーコード上位桁、下位桁を確定します
1.「運転切換」ボタンを押します。(エラーコード左側の「0」(上位桁)が点滅します)
2.「すすむ」(または「もどる」)ボタンを押してブザー音②が鳴るまでエラーコード上位桁を替えていきます。
3.ブザー音②が鳴ったあと、「運転切換」ボタンを押します。(エラーコード右側の「0」(下位桁)が点滅します)
4.「すすむ」(または「もどる」)ボタンを押してブザー音④が鳴るまでエラーコード下位桁を替えます。(ブザー音④で確定です)
ブザー音③が鳴った場合
下位桁は「0」で確定ですので、エラーコード上位桁のみを確定します
1.「運転切換」ボタンを押します。(エラーコード左側の「0」(上位桁)が点滅します)2.「すすむ」(または「もどる」)ボタンを押して、ブザー音②が鳴るまでエラーコード下位桁を替えていきます。(ブザー音④で確定です)
※確定したエラーコードを記録し、エラーの内容を確認してください。
ブザー音回数
ブザー音①: ピッピッピッ(3回)
ブザー音②: ピッピッ(2回)
ブザー音③: ピッ(1回)
ブザー音④: ピー(連続)
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運転中にエラーが発生して停止した場合、室内機受光部の運転ランプが点滅します。その場合、以下の要領でエラーコード履歴の確認ができます。
エラー診断メニューを表示する
1.基本画面が表示された状態で、「戻る」ボタンを約4秒間押します。「現地設定」表示が点灯し、ドット表示部にメニューが表示されます。※運転モード・風量・風向・設定温度の表示は消えます。
2.「▲」または「▼」ボタンを押して、【異常診断】を選択します。
3.「確定」ボタンを押します。ドット表示部に、ユニット名とエラーコードが表示されます。
ブザー音回数
ブザー音①: ピッピッピッ(3回)
ブザー音②: ピッピッ(2回)
ブザー音③: ピッ(1回)
ブザー音④: ピー(連続)
エラー停止したユニットとエラーコードを確認する
1.「▲」または「▼」ボタンを押して、運転ランプが点滅しているユニットNo.を選択します。
2.ユニットNo.を選択したときの受信音を確認します。
3.受信音によってユニットの状態及びエラーコードの確認手順は異なります。
3回音「ピッピッピ」の場合
※エラーコードの下位桁を特定してください
1.ユニットNo.を選択した状態で、「確定」ボタンを押します。エラーコードの上位桁が反転した状態へ変わります。
2.もう1度「確定」ボタンを押します。エラーコードの下位桁が反転した状態へ変わります。
3.「▲」または「▼」ボタンを押して下位桁のコードを確定します。
ボタンを押すたびに、ユニットの受信音が「ピッピッ(2回音)」と鳴りますが、該当する上位・下位桁のコードを選択したときは、「ピー(連続音)」に変わります。
受信音が「ピー」と鳴るまで押し続けてください。
受信音が「ピー」と鳴るとエラーコードは確定です。
1回音「ピッ」の場合
※エラーコードの上位桁を特定してください
1.ユニットNo.を選択した状態で、「確定」ボタンを押します。エラーコードの上位桁が反転した状態へ変わります。
2.「▲」または「▼」ボタンを押して上位桁のコードを確定します。ボタンを押すたびに、ユニットの受信音が「ピッ(2回音)」と鳴りますが、該当する上位・下位桁のコードを選択したときは、「ピー(連続音)」に変わります。
受信音が「ピー」と鳴るまで押し続けてください。
受信音が「ピー」と鳴るとエラーコードは確定です。
連続音「ピー」の場合
現在表示しているコードがエラーコード
ただし、「00」を表示して連続音がなった場合、このユニットはエラーありません
音なし」の場合
このユニットは接続されていません

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よくあるエラーコード
東芝キヤリア
P10 冷房運転中にドレンパン内の水位上昇により水漏れを防ぐため、停止しています。
原因 |
- ドレンパン内の汚れによる排水の不具合。
- ドレン配管の汚れによる排水の不具合。
- ドレンポンプの不具合。
- フロートスイッチの不具合。
- 室内機プリント基板の不具合
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対処 |
室内機を分解し、ドレンパンやドレン配管等の汚れが原因の場合は高圧洗浄機、バキュームによる清掃を行う。部品は異常がないかテスターにて数値を測定し、数値が正常では無い場合、部品の交換を行う。 |
P12 室内機のファンモータの不具合により停止しています。
原因 |
- ファンモータの不具合
- 室内プリント基板の不具合
- ファンモータ配線・コネクタ接続部の不具合
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対処 |
ファンモータに直流電圧が通電されているかテスターで確認する。
不具合箇所の部品を交換する。 |
F01 熱交換器の液管温度を検知しているサーミスタの不具合です。
原因 |
- 液管サーミスタの不具合
- 液管サーミスタのコネクタ接続部の不具合
- プリント基板の不具合
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対処 |
液管サーミスタの抵抗値が正常かテスターにて確認する。
不具合箇所の部品を交換する。 |
F12 吸込温度を検知しているサーミスタの不具合で停止しています。
原因 |
- 吸い込み空気サーミスタの不具合
- 吸い込み空気サーミスタコネクタ接続部の不具合
- プリント基板の不具合
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対処 |
吸い込みサーミスタの抵抗値が正常かテスターにて確認する。
不具合箇所の部品を交換する。 |
P20 室外機のエラーです。運転中に高圧圧力が上昇しすぎたことにより停止しています。
原因 |
- 室外ショートサーキット
- 室外熱交換器の詰まり、汚れ
- 室外ファンモータの不具合
- 高圧圧力スイッチの不具合
- 高圧圧力センサーの不具合
- プリント基板の不具合
- 電子膨張弁の不具合(コイル・弁)
- 漏電検知基板(サブ基板)の不具合
- 室内熱交中間サーミスタの不具合
- 室外機の漏電
- 冷媒系統の不具合(化充填・詰まり)
- 閉鎖弁のあけわすれによる高圧の上昇(試運転時)
- 室内エアフィルタの目詰まり
- 室内ショートサーキット
- 室内熱交換器の目詰まり、汚れ
- 室内ファンモータの不具合
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対処 |
閉鎖弁は開いているか確認する。
高圧圧力センサー、スイッチの導通をテスターで確認する。
不具合箇所の部品を交換する。 |
P22 ファンモータが動いていないため停止しています。
原因 |
- ファンモータの不具合
- プリント基板の不具合
- ファンモータ接続の基板の不具合
- ファンモータ回路のヒューズ切れ
- 中継コネクタ接続部の外れ、接触の不備
- ファンに異物が絡まっている
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対処 |
ファンモーターの抵抗値が正常かテスターにて確認する。
不具合箇所の部品を交換する。 |
P03 圧縮機の吐出管温度が上昇しすぎたことにより停止しています。
運転開始時、圧縮機の吐出管温度が上昇しないことにより停止しています。
原因 |
- 冷媒系統の不具合(冷媒不足・詰まり・水分混入)
- サーミスタの不具合(吐出管・熱交・外気)
- 電子膨張弁の不具合
- 四路切換弁の不具合
- 圧縮機の不具合
- 室外プリント基板の不具合
- 閉鎖弁の空け忘れによる吐出管温度が上昇(試運転時)
- 室内外機側の過熱要因
- 室内外機ファンモータの不具合
- 室内外ショートサーキット
- 室内外熱交換器の目詰まり・汚れ
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対処 |
冷媒量をマニゲージホールドにて圧力で確認する。
電子膨張弁本体の抜けが無いか確認する。
不具合箇所の部品を交換する。 |
H01・H02 インバータ圧縮機の過電流により停止しています。
原因 |
- 室外プリント基板の不具合(ハンダ接合部のクラック)
- パワートランジスタの不具合
- インバータ圧縮機の不具合
- 開閉弁のあけ忘れによる起動困難(試運転)
- マイナスイオン機能がON
- アース工事の確認
- 室内電磁弁の不具合
- ノイズ等の影響
- インバータ基板の不具合
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対処 |
パワートランジスタの抵抗値が正常かテスターで確認する。
圧縮機ハーネスの導通を確認する。
不具合箇所の部品を交換する。 |
P15 ガス欠(冷媒循環量不足)を検出しています。
原因 |
- 冷媒系統の不具合(冷媒不足・詰まり)
- 電子膨張弁コイルの不具合
- 電子膨張弁本体の不具合
- 圧縮機の不具合
- 室外プリント基板の不具合
- 閉鎖弁閉による不具合
- 熱交換器の偏流での影響
- 低圧圧力センサーの不具合
- 吸入管サーミスタ、熱交換サーミスタの不具合
- 冷媒配管の誤接続
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対処 |
冷媒量をマニゲージホールドにて圧力で確認する。
冷媒ガスの漏れ箇所を特定するため窒素耐圧を行う。
漏れ箇所の修繕を行う。 |
E07 室内機と室外機の通信異常により停止しています。
原因 |
- 室内基板の不具合
- 室外基板の不具合
- 連絡線の不具合
- ファンモーターの不具合
- 何かの原因で室外機のブレーカーが落ちている。
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対処 |
室内機基板のLEDが点灯・点滅しているか確認する。
室内・室外の連絡配線が正常か確認する。
室外機のブレーカーが落ちていないか確認する
不具合箇所の部品を交換する。 |
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